2022年8月5日
安心できる暮らしの支援
誰でも年を重ねると体力が衰え、日常生活を送るのに何かと不自由になるものです。
グループホーム入居者の81歳になるSさんも、最近、体力や視力が弱り、好きだった花壇の世話や趣味の塗り絵や編み物ができなくなりました。
そして、楽しみの一つだったテレビにも関心がなくなり、担当者としてとても心配でした。
体力と視力の弱ったSさんが移動しやすいように、居室の模様替えに併せてタンスを新調しました。
Sさんにタンスを注文した事を伝えると、「いつ来るん」と繰り返し聞き、とても楽しみにされていました。
まもなくして、タンスが届き衣装ケースから移し替えます。
自分で収納場所を考えて衣類の入れ替えを楽しんでおられます。
タンスを新調した事でSさんが、自ら活き活きと楽しそうに活動を始めた事をとても嬉しく思いました。
「いつもと変わらない日常生活の中で、新しい事やちょっとした非日常的な事が起こると、こんなにも心が動くものなんだ」と感じました。
人に寄り添い、その人らしい生活を送れるような支援をするには、その人の目線に立つ事が必要だと思います。
これからも入居者と同じ目線に立ち、しっかりと寄り添って、入居者の心を大きく動かし、安心できる暮らしの支援に努めていきます。
西の池学園グループホーム
支援員 下須賀敏子