2015年2月6日
あおぞら工房での取り組み(Aさんについて)
ある作業でのこと
Aさんは、とても手先が器用な方で、私たちが舌を巻くほど作業が早い方です。ただ、何回か作業を繰り返していると、Aさんのやりやすい、つくりやすいように作業工程を変更してしまい、結果的に規格に合わない不良品をつくってしまうことを繰り返していました。また、Aさんがやろうと思っていた作業と私たちがやってもらいたい作業が違うと、パニックになっていました。その結果、なかなかAさんが継続できる作業を見つけ出せずにいました。
そこで、どうにかAさんが取り組める作業はないものかと思案した結果、スタンプを押す作業を提案してみました。この作業では、規格通りの製品を作れるように必ず道具を使用するようにお願いしました。また、Aさんがどのスタンプを押せばいいのか理解しやすいように、その日と翌日の作業内容を視覚的に掲示するなど工夫してみました。
すると、Aさんは、パニックになることなく正確な製品を作れるようになりました。
これからも、どうすればAさんに分かりやすく伝えられるか考え続け、本来持っている能力を発揮しつつ、やりがいを持って作業が出来るように支援していきたいと思います。そして少しずつ、Aさんの得意な作業が増えていけばいいな、と願っています。
あおぞら工房 内田 孝洋