2025年11月30日
特性を知るという事
私が担当しているAさんは、普段は車のディーラーで洗車作業をされています。その働きぶりは社員の方からも「本当に助かっている」と評価されるほどで、責任感を持って仕事に取り組まれています。
一方で、Aさんはある著書の影響から「菌を殺し過ぎると身体によくない」と考え、手洗いを避けておられました。寒さが増し感染症のリスクも高まる中で、どのように手洗いを促すか悩んでいました。
そんな中、外出支援に同行したヘルパー職員から「手洗いはできなかったが、ウェットティッシュで手を拭くことはできた」との報告があり、Aさん本人にも確認しました。するとAさんは「手を洗う感覚が苦手だけど、拭くことなら大丈夫」と話されました。Aさんは自閉症の特性として感覚過敏があり、「手を洗う」という行為自体が苦痛だった可能性に気づきました。
私達にとって当たり前の手洗いも、Aさんにとっては大きなストレスであったと考えると、これまで無意識に負担をかけていたのではないかと申し訳なく感じました。そこでAさんには「外出時は無理に手洗いをしなくても、ウェットティッシュで手を拭く方法で大丈夫です」と伝えると、安心した表情で笑顔が見られました。
今回の出来事を通して、その人にとって無理のない方法を共に考えることの大切さを改めて実感しました。今後も利用者さんの特性を丁寧に理解し、その人に合った支援を心掛けていきたいと思います。
支援員 山本一成
