2022年6月15日
それぞれの楽しみ
Iさんはグループホームから就労支援B型施設に通う24歳の男性です。
今年の4月から担当させて頂く事になりました。
ある日、お話しに伺うと「洗剤を買いに行って、ついでにフライドチキンも食べたい。」と要望があったので、近所の商店に買い物へ行く事を提案しました。
しかしIさんからは、居住地から約50kmも離れた町へ、一般道を通って行きたいとの希望がありました。
なぜ、洗剤とフライドチキンを購入するためにこんなに離れた場所を希望するのだろう?しかも、時間の掛かる一般道で?不思議に思って尋ねると、「色々と景色が変わって楽しいから。」と答えて下さいました。
お話を聴くと、感染症が流行する前は休日には必ず広島市内まで出掛けて電車からの景色を楽しみ、大好きなファストフードを食べていたそうです。
食品や洗剤が欲しい事よりも、自分で外出して変化する景色を楽しみ、自由に好きな物を食べる事が、Iさんにとって大きな楽しみの一つなのだと気づきました。
これからIさんとの関わりを通して、もっとIさんの事を知り、こんな時だからこそIさんの楽しみをたくさん見つけていこうと思いました。
西の池学園グループホーム
支援員 久保 咲子